私たちは、ヨガの哲学を出来るだけ実践したいという意味で自分たちのヨガのクラスは10人を満席として30年以上やってきました。
ヒトが自分の意思を出来るだけ正確に伝える能力は両手の指10本の数、つまり10人が精一杯だという考え方です。伝える能力に優れている人でも足の指も入れて20人、と言っています。
私たちは凡人ですので10人のほうを採りましたが、長くやっていて、それでも時々難しい! と感じています。
各クラス10人ほどですから、ある程度続けて来ているとその人その人の事情もたいていのことがわかります。
親と暮らしている、1人で暮らしている、持病の有無、生活の仕方など、会話の中で知りながら、今回の新型ウイルスの状況でも出来るだけレッスンをしてきました。
私たちはヨガで心身のリラックスが深く得られることも知っていますので、急いで中止しなくとも良いと判断しました。
一方で、ご家族を介護中の何人かの方、遠方から通ってくる方などは自分で判断して早々にレッスンに通うことをやめていたこともそれぞれの良い判断だったと感じています。
判断する、決めることを躊躇しない素晴らしい皆さんの態度でした。
ヨガの哲学が言う、様々な教えの中でも「迷うことは人生のロス」は私たちも好きな教えです。この教えを実践するためには、まずヨガの最終的な目標が「自分を知る」ことにあると知っていなければなりません。
今、世界中に広がるこの新型ウイルス感染に私たちはどう対処すれば良いのか?
元気なうちは自分が出来ることを続けるしかありません。
手を洗う、うがいをする、余分な外出をしない、など風邪の流行時に行うことを元気でも行うようにしていきます。
そして、1日1回、身体をきちんと動かすことです。
9年前の東日本大震災の時にもレッスンを中止しましたが、その時はクラスの皆さんにヨガをしてください、とのメッセージは出しませんでした。
今回はレッスン中止のお知らせとともに「1日1ポーズ」の言葉を添えました。
皆さんからは、やります❗ と即答の返信がありました(笑)
今、世の中がひどく静かになり家に篭らなければならない時に、ヨガは最適です。
1人で家で出来ること、音楽や音を使わないこと、そしてポーズは一生しても終わらないほど多数ありますから、1年籠っていたとしても尽きる心配はありません❗
気を付けたいのは、
☆完成を目指さない
ポーズは完成しなくても、自分が出来るところまでで効果があるのです。
完成を目指せばそれはヨガではなくスポーツになります。
☆どんなポーズでも大丈夫
毎日違うポーズをやってもいいし、毎日同じポーズでもOKです。
それはそれで自分だけが知る効果があります。
今こそ、ぜひ、ヨガをなさって下さい。
これから私たち人類はウイルスと長い戦いになりそうです。
戦いは医師や医療に任せるだけではなく、個々に免疫力をつけていくことが鍵になります。ストレスを軽減する生活をすることも大事。
それには自分はどうしたいのか? をいつも自分に問いかけることが基本です。
ヨガをすることは全ての事柄の入り口になりそうです、ね。
「レッスン参加者のお便りから」
明日館レッスン受講者のまるやまさんからこんなメールが届きました。
★セティ先生DVD効果あります。
1日1ポーズ目指します~。1つでもポーズすると少しスッキリしました。
まずは自分なのですね……身体の手入れを怠っていました。
自分なりに動かしていきたいと思いました。飛び立つ鳥のポーズを探したら、DVDに片足立ちの鳥のポーズ(椅子に手をかけて足を後ろに上げる)がありましたのでやっています。
こんな実践の声、ありがとうございました❗
DVDのご紹介です。