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ワールドニュース:ロックダウン下のインドから

皆さん、元気に家で過ごしていますか?

4月7日に日本で初めての緊急事態宣言が出てから、私たちも家で過ごしています。今できることは、家にいて可能な限り普段と同じ生活を続ける以外にありません。

そんな最中に、日本と同じくロックダウンしているインドの様子がデリーから届きましたので、ご紹介します。

(取材:アニール まとめ:秀子

 

ちょっとお知らせしておくと……

デリーはインドの首都です。デリーの人口は少なくとも1,500万以上、首都圏を加えると2,000万人を超えます。現在、インド全土では新型コロナウイルス感染を防ぐために3月25日から3週間のとても厳しいロックダウン政策を取っている最中です。4月9日(木)現在のインド国内感染者数は5,865例(死者169例)となっています(在インド日本大使館公表、インド政府発表数)。

 

今週になって、自宅に籠る生活に嫌気が差してきたせいかアニールの弟家族や幼馴染みのピンキーさんから何度も電話があります。

ロックダウンの様子を聞いてみました(Qはアニール、Aはピンキーさん)。

 

Q.急なロックダウンだったけど、みんなの反応はどう?

A.今回の国のやり方に対して文句や不満を言う人ほとんどいない。自分も含めて一番大事なものは命。命があれば又何でもやり直せる。

(ワーォ。政府の政策にも自己主張をしっかりするインド人にはなかなか珍しい反応:秀子の心の声)

Q.人口が13億人を超えるインドで、感染はどう広がっている?

A.インドは早くに海外からの人の入国をストップしたこと、ロックダウンも早々と行ったこともあり、感染者や死者数が思ったよりずっと少ない。そして、普段から清潔とは程遠い生活をしているからウイルスや細菌に強い国民性なんだよ!

(うーむ、それはそれでなんというか:アニールの心の声)

Q.ロックダウンから2週間、今のデリーの生活はどう? 何か困っていることや辛いことはある?

A. 誰かと会って話せないこと。おしゃべり好きなインド人にとって、外に出て近所の人や知人とのおしゃべりが全く出来ないことはマジで辛い!!!

あと、 いきなりのロックダウンだったのでお酒を買うことができず、夕方の楽しみもない。

Q.この先、心配していることはある?

A.情報が必要な人に伝わるか、かな。無教育な人たちは感染を怖れすぎて症状があっても病院から逃げ出したり感染を広めたりる恐れがあるから、それも困ることだ。

 

ピンキーさんは普段から愉快な人です。いつもインド人しか分からない(?)ジョークを連発して、先ずは自身が大笑いしてから、私たちにも笑え笑え、と目配せしてきます。そんな愉快なピンキーさんも今回はちょっとかなり参っているようでした。

デリーのロックダウン政策は、長引くかもしれないとニュースでは言っています。でも、彼が言うように感染を予防できたなら後で何でもやり直せます。私たちもまたそうです。

 

今、まだ市中をふらふらしている人は早く家に帰りましょう!

 

アニールの幼馴染み、サンジブさん(ピンキーさん)

 

初めて会ったとき、名前がもっと長くて覚えられなくて、ピンクのシャツ着ていたからピンキーさんと呼んでいたら気に入ってもらえて今もピンキーさんで通っています(笑)。